野球と惰性と認知 ~後編~

野球

アロス
30代薬剤師。スポーツはやるのも見るのも好き。特に、野球とサッカーは詳しい。最近はアイドルにハマっている。

ヨシヲ
30代薬剤師。趣味は浅く広くが多い。最近は、ボードゲームにハマってる。


アロス
例えばスーパーのレジに並ぶ際に、どの列に並ぶか選ぶ基準て何ですか?

ヨシヲ
ベストなのは、1列に2人担当のいる列かな。アロスは?

アロス
僕が確かめるのは、まず列その物の長さ、並んでる客のカゴの中身、店員のレジ対応スピードの3つですね。

ヨシヲ
何人ぐらい並んでるのを想定してる?

アロス
3〜5人ですかね。

ヨシヲ
俺並んでるスーパーの列だと、1列に10〜15人で、全部で6列とかなんだよね。

アロス
列その物の長さが同じくらいなら、カゴの中身、店員が若くてテキパキしてるか?などを次に考えて並ぶ列決めませんか?

ヨシヲ
15人×6列なんて、それぞれのカゴの中身なんて誤差だよね。うちも買い物カゴ2個以上買うし。そうなると、まずマイカゴを2つ購入して、自分で詰める時間を節約するのと、早くてきれいに詰められるレジ担当を覚える方が、カゴの中身よりも重要だったりするわけですよ。若くて新人とか、詰めるの遅いとか、手は早いけど入りきらなくて入れなおしたりとか、葉物野菜が潰れるリスクとかもあったりで。

アロス
僕は2カゴ使った経験はないですけど、何かしら優先基準を選んでる訳じゃないですか。

ヨシヲ
そうそう。俺もアロスも優先基準を選んでるんだよね。ただ、列の長さや購入している量が違う。そのグラデーションみたいな状況の変化に対して、ルールが変わったことに気づけないと、何も考えてないように見えるのかなって。買い物に限ったことではなくて。

アロス
僕がよく行く球場は20年経ちますが、どのゲートから入っても全ての席に繋がってるんですよね。サッカーだと、そもそもゲートごとに入った先が分断されてるので、買った席に辿り着くためには、そのためのゲートを通らないと行けないんです。で、僕がよく行く球場なら、指定されてるゲートから入らなくても空いてるゲートから取り敢えず入って中で移動した方が早いんですよね。

ヨシヲ
迷うのが心配なのかな。

アロス
選択すらしてないんじゃ?と薄々(笑)
いや前の人に付いていく、て選択を無意識でしてるのかな。

ヨシヲ
少なくとも、注意がそこにまわってないんじゃないの?カープ女子を見たりして。

アロス
そうですね。球場に行く!って事の目的がそもそも違っていたりするんでしょうね。

ヨシヲ
アロスはなんで、球場に行くの?

アロス
野球の試合を、試合内容を観て、楽しむためです。

ヨシヲ
観て楽しむに至るまでをスムーズにやるべき、と考えてる感じ?並ぶ人にとっては、並ぶことが大事な人もいるのかもね。

アロス
遊園地なんかな行く話で父親は時間通りにテキパキ周るのを重視しがち、母親、子ども達は、遊園地に遊びに行った!という楽しい想い出みたいのを重視するて話に近いですかね。

ヨシヲ
そうそう。大事にしてるポイントが違う。

アロス
試合開始時間が近いとしても、スタートから試合観る事も、もしかしたら重要ではないのかな?と思いました。

ヨシヲ
雰囲気が好きだと、並んだ方が味わえるかもね。

アロス
で、サッカー観てるオバちゃんて意外と内容を観てる方が多いんですよ。

ヨシヲ
というと?

アロス
野球を観てる方よりも、ゲームのツボを抑えた部分を観てる方が多い印象ですね。

ヨシヲ
具体的に、どんな感じなの?

アロス
野球は投げた、打った、点が入った、勝った、負けた〜〜くらいで止まってる方が多い印象です。サッカーはこの展開なら交代で誰が入ってくるか?などゲームの流れが分かってたり、解り易い得点以外にも良いプレーに拍手したりですかね。

ヨシヲ
ルール的に、野球とサッカーって、プロレスと総合格闘技的な違いがあると思うんだよね。客層にもあらわれるのか分からないけど。

アロス
ヨシヲの攻めターン、受けターン理論ですね!

ヨシヲ
アロスは、野球以外も興味があるから、感性が複合的なのかな、と。野球ファンが硬直した印象なのは、野球以外に興味のある人が少ないのではないか、という仮説です。

アロス
僕が思ってるのは、野球観戦は他のスポーツ観戦と違って、ピクニック的に通ってる人が一定数居る点だと思うんですよね。野球観戦って酒を呑みながら試合を観るて謎の文化が定着してるじゃないですか。

ヨシヲ
確かに。サッカーでそれやる人は、スポーツバーに行く印象があるわ。

アロス
バレーボールで酒呑んで観戦してる人って皆無だと思うんです。野球観戦って他のスポーツと比べて、試合そのものを観る目的が希薄な人が多いと思うんです。なので、試合開始ギリギリ、試合が始まってしまっていても急いで入る必要性が無い方が多いのかなって。

ヨシヲ
そうすると、合理的に並ばないのもうなづける

アロス
『野球観戦』って他のスポーツ観戦、催しとは別物だって気がしてきませんか?

ヨシヲ
「巨人、大鵬、玉子焼き」って括られる感じだもんね

アロス
観る側も運営側も惰性の産物的な面はありますよね。こういうのを既得権って言うんですかねぇ。

ヨシヲ
惰性というとマイナスイメージだけど、変えたことでファンが減るリスクもあるわけで。jリーグとプロ野球をビジネスで考えた時には、どっちが優秀なんだろ。

アロス
試合数が違うので一概に言えないと思いますが、何となく通う層が居る内はプロ野球のがビジネスとしては潤ってたんでしょうけど、今後は分からないですよね。ただ、今、現在はTV放送が減ったとは言え、スポーツニュースの中のプロ野球の占める割合は依然として高いとは思います。

ヨシヲ
発想として、サッカーはじめ他のスポーツが野球のまねをしても集客できないから、自分たちの強みを伸ばしたって考えれば、野球自身が持っているアドバンテージを敢えて捨てる必要もないんじゃないの?

アロス
そうですね。今までの強みに加えて、さらなる工夫を取り入れてる球団、球場が集客上がってますしね。広島、横浜なんかは。

野球と惰性と認知 ~前編~

野球

アロス
30代薬剤師。スポーツはやるのも見るのも好き。特に、野球とサッカーは詳しい。最近はアイドルにハマっている。

ヨシヲ
30代薬剤師。趣味は浅く広くが多い。最近は、ボードゲームにハマってる。


アロス
打率.299でシーズン終えるのと.300でシーズン終えるのってどれくらいの違いがあると思いますか?

ヨシヲ
143試合で4打席ならヒット5本の差?いや、0.5本か。

アロス
率だとそうなりますよね。では、投手が10勝でシーズン終えるのと、9勝で終えるのは。そうですね。他の要素が同じと仮定して、10勝と9勝の勝ち星1つの差。11勝と10勝の1つは果たして、違いがあると思いますか?

ヨシヲ
ないんじゃない?強いて言えば、2桁勝利っていう単語に対するプレッシャーに強いかどうかくらい

アロス
あくまで数値上では、そこの差は無いと思うんですよ。だから、そこの1勝は別に大差ないじゃんと捉えてオーライなのかな?って。

ヨシヲ
そう思うけど。

アロス
シーズン10勝で終わった投手に、もう1つ勝てば11勝だったよね!って言う人は居ないんですけど、9勝だった投手に、後1つで10勝だったのに…て言う人は居るんですよね。.299で終わった打者にも、あと少しで3割だったのにね…てのも同様に。

ヨシヲ
それは、勲章的な意味合いなんだと思うよ。100人斬りとか、事実に意味がなくても、基準に達した、超えたってことに意味を見出すんじゃないの?

アロス
そうなんですよ。僕は選手としての価値を査定するのに、そこの差は大した意味は無いと思ってるんですが、だからと言ってそういうのを全く無視するのも賢いやり方ではないのかなって思って。3割だから1流!10勝を3年続けたからエース!みたいな思考をする人って世の中に一定数、存在すると思うんですよ。それが、スカウトやトレードの際に直接、選手を観てる人がそんな所に惑わされる事は無いと思うんですけど、最終決定する権限持った人があまり細かく野球の事知らなかったりすると、3割だから、2桁勝利だから〜と何となくの評価をしてしまってるケースがあると思うんですよね。そう考えると、そこの1勝ってデカイのかなと。

ヨシヲ
本質的には2桁勝利は、査定ではないんだと思う。29歳と30歳の差とか、12月31日と1月1日の差とか、いうほどない差の一つなんだと思う。ただ、プロ野球選手って、集客力も価値だと思うんだよね。二桁勝利の◯◯が登板だから観に行こうとか。コンテンツとして、3年に1回くらい2桁勝利を12年やるより、12年間9勝の人の方が集客力ありそうだし。9勝まで行ったら、観たいじゃん?

アロス
そうなんです。1つの指標に過ぎないんです。

ヨシヲ
よく分かってない人でも言えるポイントって、それはそれで価値があるんじゃない?

アロス
この話みたいに、何となく通例として示されてるから〜くらいな事柄に従ってしまう人って一定数いると思いませんか?惰性で動いてるみたいな。

ヨシヲ
惰性というよりも、マーケティングじゃない?新規のお客さんに対して、導入部分が明らかになってるっていう。

アロス
名球会なんかもそうですよね。そういう宣伝、ブランド化しちゃう事で価値が生まれる。仮に、199勝、1999本安打で現役終えたとしても素晴らしい選手である事には変わりないですし。

ヨシヲ
そこは、素晴らしい選手って評価じゃなくて、一定の基準を超えただけなんだよね。それは、現役の選手にとってもモチベーションに繋がる話だと思うから悪いわけではないと思うけど。

アロス
そこまでの数字を出すにはプロで15〜20年やらなきゃ出せないので、優秀な選手ではあると思います。数値の1つや2つの違いってのは目安、指標に過ぎないとは思いますけど。それでも、3割、10勝にそれ以上の価値感覚を刷り込まれてる人は一定数居ると思います。
で、話をしたかったのは、そういう通例、目安はただそれだけに過ぎないですし、全てではない。そこに、本質的な意味があるのか考えもせずに従ってしまう人はどんな思考なのかな?って。

ヨシヲ
何も知らない状態から入る時って、分かりやすい方がいいじゃん?まず、ルール覚えた。次が打率。で、人間関係とか加齢とかあって、セイバーメトリクスになってって、徐々に深くなって行くんじゃないの?そもそも、何であれ本質的な意味を考えずに受け入れてる人の方が多いんじゃない?

アロス
指標、目安があった方が何かを覚える際には解り易くて良い、集団を動かす際に混乱しにくい、などのメリットはありますよね。
球場に入る際に荷物検査、チケット確認のlaneが2つずつあるとして、どちらかが空いてるのに前の人が並んでる方にならんだままの人がほぼ毎回居るんですよね。なので、僕はスイスイ空いてる方に進んで入れるので助かるんですけど。あれって何でなのかな?ってずっと疑問だったんですよ。

ヨシヲ
そんなに慌てて入る必要がないって思ってるんじゃないの?ディズニーランドみたいに、並ぶところからレジャーみたいな。空いてる方に行ってキレる人がいるなら頭おかしいと思うけど。そもそも運営は何でフォーク型にしないの?

アロス
そうなってるし、コチラが空いてます!と毎回、係員が声掛けてるんですよね。

ヨシヲ
じゃ、やっぱり並びたいんじゃない?そもそも野球観戦にそんなに真剣じゃないっていう。

アロス
球場の入り口で、人が並んでるんだから間違いではないだろう〜的な選択をしてるんだろうな、と。

ヨシヲ
あんまり慣れてないんじゃないの?

アロス
平日に15000〜2万人来るとして、初回の人って極僅かだと思うんですよね。リピーターが大半だとは思うんです。それで、その状況なんで毎回何で?と思ってたんですが、そういう人達は大勢が居る方に並ぶ、って選択をあまり考えずにしてるんじゃないのかな?って。

ヨシヲ
前提として、野球にそんなに興味ないけど見に行ってるってことなんじゃない?ディズニーランド好きな人が、ベストな周り方とか、昼食はこの時間とか、パレードのスポットはこことか言うじゃん?普通の人はそこまで調べずに行くけど、好きな人から見たら、もっと調べてもっと楽しめって言うんじゃないの?アロスは、ディズニーランド行く時も調べる方?

アロス
行かないですけど、行くんなら調べますよね。効率良く回るために。

ヨシヲ
そこじゃない?効率よく回るために割いた時間と、当日割く時間を天秤にかけて判断するんじゃない?4時間かけて調べて、1時間効率良くまわれた時に、どう判断するかって言う。

アロス
効率良く周るか?に関してはそうだと思いますけど、入場の話は目の届く範囲に空いてるlaneがあって、係員が手を上げて、声出して誘導してるんですよ。それでも毎回、取り敢えず人の並んでる後ろに付いてしまう習性と言うか無意識の選択をしてると思ったんです。

ヨシヲ
無意識の選択かもしれないね。ただ、係員の話を聞いてないんじゃないかな、とも思う。有益性を感じてないんじゃないか、っていう。

アロス
僕が他に行く会場、サッカー、コンサートなんかだと野球よりそういう比率は少ないんですよね。ほぼ無いんじゃないかな。年齢層がそういう層なのかな?とも。自分で考える事を放棄してる層が。

ヨシヲ
なるほどね。客層的に話聞かないってことか、年齢的にってことか。考えてることを放棄してるってよりも、自分のやり方を信じてるんじゃない?

アロス
僕の偏見かもなんですが、他の催しと比べて野球に通ってる人って、惰性と言うか何となく行ってる人が多い印象なんですよね。

ヨシヲ
習慣?町内会の祭りみたいな感覚?

アロス
習慣、パターン化するのは意志力を消耗しないので、効率的な面もあるとは思うんですが、定期的に精査しないと何のためにやってるのか分からなくなったりすると思いませんか?その時、その時の局面で本当に必要なの?など。

ヨシヲ
俺はバランスだと思うんだよね。仕事が目まぐるしく変わってる状況に日々対処してる人が、野球には惰性でもいいんじゃないかと。全生活から惰性がなくなるのは大変でしょ。

アロス
野球にだけなら良いとは思いますけどね。全般的にそういう思考パターンの方が多いのかな?って。出塁率、OPSなどより選手を測るのに有効な指標があっても、打率、本塁打、打点だけで何となく語っちゃうなど。

アロス
例えばスーパーのレジに並ぶ際に、どの列に並ぶか選ぶ基準て何ですか?

アラフォー男子が結婚のことを考えた⑥ まとめ

アロス
30代薬剤師。スポーツはやるのも見るのも好き。特に、野球とサッカーは詳しい。最近はアイドルにハマっている。

ヨシヲ
30代薬剤師。趣味は浅く広くが多い。最近は、ボードゲームにハマってる。


ヨシヲ
5回に渡って、結婚のことを考えてみたけど、どうだった?

アロス
やはり、『結婚』て物に対する捉え方が人によって差があるんだな〜と感じました。

ヨシヲ
俺はなんだかんだで、最後は勢いなんだなって思ったね。理想的な状態で結婚するのは難しい。

アロス
後は『結婚』てのも1つのシステムな訳であって、そこに過度な盲信、すがったりするのは違うって事ですかね。

ヨシヲ
そうだね。『結婚』って、みんなが同じように発してる言葉でも、その中身は夫婦間の関係だったり、親戚付き合いだったり、子育てだったり、行政だったり、医療だったりって多岐に渡るわけで、その全てを事前にすり合わせて確認するなんて、不可能だもんね。

アロス
全てが一致する人なんて居る訳ないのだから、そこの擦り合わせ、今後どうしていきたいか?を伝え合える人間関係を構築していけるか?なのかなと。

ヨシヲ
④で出てきた論理と感情の両輪のバランスってあったよね。そこに、勢いというか流され力というか、よく言えば柔軟性とか寛容さを加えて3点のレーダーチャートを作成したときに、果たして結婚に至るのに大切なのは絶対的な面積の大きさよりも相手との形状の一致率なんじゃないかな、って思った。

アロス
いびつな形は向いてなさそうですしね。

ヨシヲ
相手と合うかどうかが大事かなって気もするんだよね。授かり婚とか、論理と柔軟性が高くて結婚して、感情のズレに気付いて離婚とかさ。

アロス
重視してる部分が2つ3つ同じだと上手くいきそうです。

ヨシヲ
自覚しない部分もあるだろうけどね。

アロス
そして、いわゆる戦後からのモデルケースに囚われないのは大事かな?と思いますね。

ヨシヲ
おそらく、普通とか一般的と思われることって、ちょっと前の常識だったり「モデルケース」なんだよね。未来になって「モデルケース」って呼ばれるものが現在広がってるんじゃないかなって。

アロス
普通がたまたま合う人は無理して脱却しなくても良いけど、合わない人は出てくる訳ですからね。戦後50年より今、現在の世の移り変わりはさらに加速してる訳なんで。

ヨシヲ
晩婚化とか、合う合わないじゃなくて、普通になっているしね。

アロス
なので、増え過ぎた人口が減少傾向にあるだけで疫病、災害、はたまた戦争などで極端に人口が減らない限りはこのままの流れなのかな〜とも思ったりしました。

ヨシヲ
未知の疫病が先天異常に影響しちゃうと、少子化が加速するかもしれないしね。

アロス
結婚問題だけに限らないんですけど、戦後〜の流れの価値観のまま止まった人がその価値観を守る事を目標にしちゃったのが上手くいかない要因の1つなのかな?って思いますね。常に新しいエッセンスを取り入れて未来に向けたら違ったかもしれない、のかな?と。

ヨシヲ
実際にはどの程度の率でそういう人がいるのか分かんないけどね。

アロス
人間も1生物なので、良くも悪くも惰性の部分はあるのかな〜と。『勢い』で子ども作ったり、一緒になっちゃうのは生物としては正しい習性な訳で、そこをサポート出来る『結婚』てシステムが時代と共に進化してけば理想なのかな、と思いました。