バスの整理券

路線バスの旅番組が流行ってます。
あまりテレビを見ないので、内容は詳しく知らないです。

路線バスの旅が流行っているのを知ったのは、「伊集院光の深夜の馬鹿力」Podcastなので、それはもう、断片しか知らないわけです。
馬鹿力って、漢字で書くと普通ですが、カタカナ交じりで書くと「バカ力」・・・・バカカって感じですよね。
並べると、意外に違うものなのだなって気づきます。
あー、漢字の方が横棒長いのね、って。

路線バスのルール

そう、路線バスのルールです。
昔々、雨の日はバスを利用して高校に行っていました。
昔は、乗車時に整理券を取って数字を確認して、穴が開くほど車内の電光掲示板の乗車料金を見つめて。
お釣りを降りるときに両替機の前でモタモタするのが嫌で、でも運賃を計算したり覚えるのも億劫で、乗車前に飲みたくもないジュースを買ったり、バスに乗ったら酔って読めないくせに小説を買ってみたり。
無駄遣いですよね。
それが今や、カードピッでいいんですもの。オネエっぽい感じですが、あの電光掲示板凝視から卒業できたのは、本当にうれしい。

おばあちゃん

そんな中、ローカルバスに乗りました。
木造のこきたない小屋の中でバスが来るのを待ちます。

予定時間をやや遅れてバスがやってきました。
都市型ではなく、田舎の30分に1本くらいのバス。
しかも、もともとは電車が走っていたそうで、バス専用の道路を走ります。
バス停の間は1㎞もありません。
すぐに次の停留所が来ます。

バスが、泊まると一人の老婆が乗ってきました。
以前、循環バスの時刻表の見方が分からず戸惑っていた私に、老婆が声をかけてくれて、無事に目的の循環バスに乗れたことを思い出します。
「やっぱり、老人とバスだよね」
と思いながら眺めていると、整理券の吐き出し口を眺め戸惑っています。運転手に「立っていると危険なので座ってください」と言われて、老婆は慌てて座ります。
そして、手元の鞄をごそごそとして、左を見上げ、右を向き、そこではじめて整理券の存在と、その意義に気づいた老婆。
慌てて整理券を取ろうとするも、整理券は出ていません。
次の停留所が来ます。整理券が出てきたので、ここぞと整理券を取ろうとすると、運転手に「整理券、とらないでください」と注意されます。

結局、降車時に運転手と話して運賃を払ったみたいですが、老婆のリアクションは何が正解だったのかな、と思いました。
循環バスに乗り慣れていれば、恐らく定額運賃に慣れているし、動き始めてから整理券の存在に気が付く可能性もあるのかな、と思います。
確かに知らない人が乗車して、整理券を取らなくてはいけないルールに気づくのは難しいのかなと、客観的に感じたりします。
初めての日本旅行の外国人だったりね。

老婆の対応も、バスの運転手の対応も、もし自分だったら、と考えると正解を見つけるのは難しいな、と感じました。

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