新型コロナウィルスワクチンの接種が進んできました。
国内産ワクチンの開発は、ある意味絶望的なので、海外産ワクチンの接種が進んでいくことになります。
それ自体は悪いことではなく、また、今回の接種で終われるといいな、と思ってます。
今年と同じ状態で、毎年接種は大変です。
ワクチンについては、以前も私見を述べさせていただきました。
ワクチンとは何かを、自分のために整理したいと思います。
ワクチンについて
ワクチンメーカーは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカがあります。
アストラゼネカは臨床試験において高齢者に対する実績が少ないため効果について判定が十分でないため、国によっては年齢制限をする可能性が示唆されています。
また、ファイザーの年齢制限は16歳以上から12歳以上に変更になりました。
ファイザー社のワクチンは接種期間は21日が標準です。
CDCは遅くとも42日後までの接種を推奨しています。
イギリスでは、84日後までに接種と言われています。
これは、初回接種後の効果を期待して、無接種者を減らすことを目的にしています。
そのため日本においても、84日間あけることを推奨はできないが、効果が期待できる期間と判断されている、と考えることができます。
効果発現はワクチンの効果は、2回目接種の7日後からとされています。
イギリスイーストアングリア大学のPaul Hunterの査読前の報告ですが、
罹患率からのデータでは、1回目の接種14日目までの効果は0だが、21日目に91%としています。
そして、正規接種の効果は報道でも知られているように、95%と言われています
全員が同じ事象が起きると断言はできませんが、おそらく、1回目の接種から21日目には90%以上の有効率が期待できます。
感染リスクについて
ファイザー社の治験では、ワクチン接種群と非接種群、各2.2万人に対する治験で発症率は
ワクチン接種群 0.036%
ワクチン非接種群 0.741%
とされている。
治験の結果からワクチン接種によって発症率は95%減らすことができるが、そもそも被験者に対する発症率は1%に満たない。
見方を変えれば、ワクチン接種はよりリスクを下げるための行動で、ワクチン接種をしなくては感染対策は万全ではないというわけではない。
大阪のデータだが、発症から重症化率の最大は14.63%
個人で考えれば、ワクチン接種して発症率が1%から0.05%に下がってもあまりメリットがなさそうにも感じる。
全体で見るとどうか。
ざっくりした試算だが、
発症率が人口の1%としたとき、重症化する人数は0.1463%。
日本全土で、治験が行われたときと同じような条件で感染が蔓延している場合、
日本の人口を1億2千万人とした場合、120万人が発症、18万人が重症化。
一方、日本のコロナ病床数は全体で7万3000床。
間違いなく、医療は逼迫します。
しかし、国民全員がワクチンを接種した場合
発症者が6万人、重傷者は8778人。
新型コロナウィルスに感染して、重症になる人も、なくなる方も0にはならないけど、医療は逼迫しないと考えられます。
ワクチン打ちたくない人もいるかもですが、個人ではなくて統計上の処理として接種したほうがいいんだろうな、と思います。
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