2016日本シリーズ 〜シーズンとシリーズの闘い方〜

野球

アロス
30代薬剤師。スポーツはやるのも見るのも好き。特に、野球とサッカーは詳しい。最近はアイドルにハマっている。

ヨシヲ
30代薬剤師。趣味は浅く広くが多い。最近は、ボードゲームにハマってる。


アロス
日本シリーズは2連敗からの4連勝で、日ハムが取りましたね。

ヨシヲ
黒田のこともあるので、最後はカープ!を期待したんだけどね。

アロス
黒田、大谷と個の話題が取り上げられがちなんですが、地力のあるチーム同士の非常に見応えあるシリーズだったんですよ。

ヨシヲ
そうなの?野球普段見てないから分かんないんだけど、地力のあるチームってどういうこと?

アロス
両チームとも打力だけ、投手力だけなど偏った戦力ではなかったんです。
センターラインの守備力。
投手は先発、救援の枚数が充実。
打線は中核を打つ選手だけでなく、足も小技もある選手が存在しました。
リーグの優勝チーム同士だったのも良かったですね。

ヨシヲ
打線、投手だけのチームでも優勝することがあるけど、今回は総合力のあるチーム同士の戦いだったから、見ごたえがあったってことなんだね。

アロス
打線重視の優勝チームは2001近鉄。
打線が酷くても優勝してしまったのが、2010と2011の中日。
昨年のヤクルトは打線重視で救援の投手も良かったのですが、先発の枚数が明らかに足りてなかったのです。
その対戦相手が攻守ともに固い戦力のソフトバンクだったので、ソフトバンクがどう勝つのかな?と、やる前から見てしまいました。
で、今回は好チーム同士、似たようなチーム編成だったので、良い試合が観れるだろうな…と。

ヨシヲ
なるほど。

アロス
実際に早い段階で試合が壊れる事もなく、終盤まで競った展開が多くて、実に楽しかったです。
そうなると、勝敗を分ける要素って、どんな部分になってくると思いますか?

ヨシヲ
勝ちに行くんじゃなくて、負けないようにすることかな。

アロス
それもありますけど、1番はミスですね。
それと選手の起用法などベンチの采配。

ヨシヲ
ミスかどうかって、結果が出る前に判断できるの?
って、こっちの意見もちょっとは触れろってば(笑)

アロス
失礼しました(笑)
負けないようにするのはシーズン通しての闘い方に適してますね。
シリーズは3つ負けられる、とは言いますが、勝てそうな試合は取りに行かなきゃならないんですよ。

ヨシヲ
ミスって、そのときに分かるの?
振り返って分かるの?

アロス
エラーなどを除いたミスでは、例えば、救援投手が先頭の打者を歩かせる(そのランナーが返ってきてしまう)。
ゲッツー取っておけば、チェンジなのに守備動作を焦って、ランナーを生かしてしまう(そのランナーが返ってきてしまう)。
2アウト、ランナー1.2塁などで、外野守備が打球に突っ込み後逸。
やらなくて済んだ2点目が入る。
こんな事例が広島に多かったんですよね・・。

ヨシヲ
1つ目はどこがミスなの?
三振取りに行って、フォアボールってこと?

アロス
最後に投じた球がコントロールミスならば分かり易いミスですけど、それまでのカウントを取る過程で間違えているケースが殆どでしょうね。
四球に至るまでの1つ2つ前のカウントをどうやって作ったの?と。
勿論、打者の方が上手で選ばれてしまう四球もありますけどね。

ヨシヲ
翌日のダイジェストを見るだけじゃ分からないところだね。
そうするとミスを出さないためには、練習が大事ってこと?

アロス
失投、エラー、状況判断に関してはそうですかね。

ヨシヲ
そういうイメージで練習に取り込むってこと?

アロス
例えば広島は無死3塁から、ヒット無しでどうやって点を取るか? という設問を2016春キャンプでやったみたいです。
机上の学問的な練習も含めてですかね。
今、目の前の練習が最後に何処に繋がっているか?を意識した取り組みをチームでしているか?が大切ですね。

ヨシヲ
練習だからって、外で練習するだけじゃなくて、ケーススタディ的なこともやるわけね。
他にどんなケースがある?

アロス
3-1で勝っている場面で1点OKの守備が出来るか?など。

ヨシヲ
1点OKの守備と、点を取らせない守備って違うの?
それは、6回と8回や9回では判断は変わってくるものなの?

アロス
点差、イニングによって変わりますね。
初回に1点を惜しんで大量失点するくらいなら1つのアウトをキッチリ取りにいく。
その過程での1失点は仕方ない、などですかね。

ヨシヲ
野球を理解していない身としては、もしきっちりアウトを1つ取って、1点入れられたら、勢いづかれてあれよあれよと大量失点っていうパターンだとあのときゲッツー取れたと言われ、ゲッツー取れずに大量失点を招けば、あのとき確実に1アウト取るべきだったとか言われちゃうじゃない、って思ってしまうんだけど、どうなの?
バッターって、3割4割の打率で名打者って呼ばれるけど、少なくとも半分の打席は打てないわけでしょ。
それを大事な場面で打てなかったって、ミスと呼ばれてしまうのか。
技術が同等と仮定したときに、ミスが少ない方が勝つってなっちゃうと、ミスが少ないのが明らかな時点で、技術が同等ではないよねって思えるんだけど、どうなんだろ。

アロス
勿論、完全な結果を得られる事はないですよ。
ここで言うミスは判断ミス、状況を考えていないミスですね。
例えば、終盤1点ビハインド、無死1塁での打席。
ある程度、打てる打者だったとしても、簡単に初球を叩いて、内野フライなんかは論外なんですよ。

ヨシヲ
それは、初球打ちがミスなの?内野フライがミスなの?
その打者は内野フライ打ちたくて打ったわけではないんだよね?

アロス
その初級が転がせそうな球なのか?
転がせそうな球でなければ見逃せば良い訳で。

ヨシヲ
相手のピッチャーは、そこが分かってれば、内野フライ狙いの球を投げるのかなっていう話になるのかなって思うけど、どうなの?
最終的にゲーム理論的になるんじゃない?

アロス
進塁打させないように右打者なら内角に投げるなどありますよ。
セオリーの裏をかいたり、さらには、そのセオリーをも圧倒的な技術や力で何とかしちゃうのも楽しいんです。
今回のシリーズで言えば、第3戦の大谷の決勝打は内角低めのボール球。
普通なら強く叩けないゾーンを引っ張って、ライト前ヒットにしてしまう!など。

ヨシヲ
漫然と試合を見てるだけだと分からないんだけど、セオリーって結構あるの?
気合とか根性とかの精神論が大事だと思ってた。

アロス
精神論では解決しないです。
1つ1つの所作にも、根拠を提示して理解させ、実践させる。
1死1塁からゲッツー取る際にも、2塁にセカンド、ショートのどちらが2塁のベースカバーに入るか、なども飛んだ打球方向で約束事があります。
このように二遊間は本当に細かい所まで詰めて、やり方があるのです。
それを行う意味を理解させて、徹底させる所まで落とし込んでいるか、チームとしてね。3,4年前の横浜はゲッツー狙いで、2塁に送球したら、誰も居なくて外野にボールが転々・・て試合がありましたからね。
天然で出来てるから良し!では、たまたま出来てしまった天才がいる間しかチームとしては強くならないですもんね。
そういう意味で、継続的な指導法、選手起用で結果を出してるのが、今の日ハムですね。

ヨシヲ
ミスをする方が劣ってるだけではなく、ミスを誘うプレイができる方が優れてるっていう。
で、そういう小細工や技術的なものを、圧倒的な能力で覆せる場合もある、ってことかな。
広島は勝つ力はあるのに、ミスを誘われたってことなのかな。

アロス
そうなりますね。自滅に近い部分はあったのかなと。
そんなこんなで、広島の負け方は非常に勿体無いと言うか残念極まりなかったんですよ。

ヨシヲ
カープだけに、負けに至る道は『故意』ではないってことかな。

アロス
(スルーして)7回今村、8回ジャクソン、9回中崎 とシーズン通りの投手起用に拘り過ぎ!たんです。
大瀬良、ヘーゲンズと先発もロングリリーフも出来る優秀な投手を抱えていたにも関わらずです。
ジャクソンが中田翔を押し出し、投手のバースにタイムリーを打たれ、レアードに満塁弾を打たれてからのの交代ですからね…引っ張り過ぎも引っ張り過ぎ。ブチ壊しですよ…

ヨシヲ
他にも言いたいことありそうだね。

アロス
野球って、サッカーと違って、止まって、再開して、のスポーツなんで、指示入れたり、間をどう使うか、など考える要素が多いんですよね。
なので、サッカーよりも試合中のベンチの差が勝敗に関わります。
変えたらダメな場所、状況に応じて変えないといけない場所。
打線で言うと、広島は1.2.3番、日ハムは4番。そこは両チーム守った。
広島は4番を新井か松山でシーズン闘ったのですが、シリーズ3試合連続HRのエルドレッドを4番に上げてしまった。
これは、ミスだと言っても良いと思ってます。
1番 遊撃 田中
2番 二塁 菊池
3番 中堅 丸
この3人とも守備が良く、足もあるため、外せない、動かせない。
打線では主に出る人、返す人の役割があります。
日ハムの中田翔は返す人。
広島の新井も返す人。
では、この3人の後には誰を置くのか。
エルドレッドは確かにパワーがあるので当たればデカイです。
が、アベレージは期待できない、ちょこんと当ててライト前ヒットなどの技術は無い。
相手側からしたら、ランナーを置いた終盤にこういう打者よりも、ベテラン新井のような、そういう場面での
仕事が出来る選手のが嫌なもんです。
ドカベンで相手チームの挑発に乗り、1番 岩鬼(足が早いが率は低い)、4番 山田(率は高い、勝負所に強いが足は遅い) の打順を逆にして負けた試合は成程なぁ~と思ったもんです。

ヨシヲ
熱いね(笑)
シーズンとシリーズは違うっていうもんね。
カープは、シリーズ慣れしてなかったのが良くないのかな。

アロス
栗山監督は2012日本シリーズ経験してますし、2014.2015とプレーオフの経験もあります。
緒方監督は就任2年目でプレーオフも初でしたからね。

ヨシヲ
経験の差が出たんですかね。
慣れてない状態だとミスも増えますもんね。
交流戦の日ハムとカープの戦績とかはどうだったんですか?

アロス
交流戦は広島の2勝1敗だったみたいですが、6月なのでオーダーも違いますし、あまり参考にならないですね。
ペナントを取る上での1試合ですから、充てる投手も条件が違いますからね。

ヨシヲ
逆に、今年カープが優勝するまで躍進した理由は?

アロス
野村監督時代に戦力の基盤は出来ていたんです。
で、昨年は緒方監督に柔軟性が無く、まさかのプレーオフも逃すという失態。
今期は緒方監督も上層部に色々と言われたみたいで、勝つための柔軟性を発揮したんです、シーズンまでは。

ヨシヲ
去年の経験がシーズンに生きたけど、シリーズは経験がないからダメだったと。
そしたら初監督で日本一とかすごいの?

アロス
その時、預かった戦力や運もありますが、凄いと思いますよ。

ヨシヲ
こうやって話を聞くと、シーズンとシリーズは同じ野球でも別物だね。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です