野球と惰性と認知 ~前編~

野球

アロス
30代薬剤師。スポーツはやるのも見るのも好き。特に、野球とサッカーは詳しい。最近はアイドルにハマっている。

ヨシヲ
30代薬剤師。趣味は浅く広くが多い。最近は、ボードゲームにハマってる。


アロス
打率.299でシーズン終えるのと.300でシーズン終えるのってどれくらいの違いがあると思いますか?

ヨシヲ
143試合で4打席ならヒット5本の差?いや、0.5本か。

アロス
率だとそうなりますよね。では、投手が10勝でシーズン終えるのと、9勝で終えるのは。そうですね。他の要素が同じと仮定して、10勝と9勝の勝ち星1つの差。11勝と10勝の1つは果たして、違いがあると思いますか?

ヨシヲ
ないんじゃない?強いて言えば、2桁勝利っていう単語に対するプレッシャーに強いかどうかくらい

アロス
あくまで数値上では、そこの差は無いと思うんですよ。だから、そこの1勝は別に大差ないじゃんと捉えてオーライなのかな?って。

ヨシヲ
そう思うけど。

アロス
シーズン10勝で終わった投手に、もう1つ勝てば11勝だったよね!って言う人は居ないんですけど、9勝だった投手に、後1つで10勝だったのに…て言う人は居るんですよね。.299で終わった打者にも、あと少しで3割だったのにね…てのも同様に。

ヨシヲ
それは、勲章的な意味合いなんだと思うよ。100人斬りとか、事実に意味がなくても、基準に達した、超えたってことに意味を見出すんじゃないの?

アロス
そうなんですよ。僕は選手としての価値を査定するのに、そこの差は大した意味は無いと思ってるんですが、だからと言ってそういうのを全く無視するのも賢いやり方ではないのかなって思って。3割だから1流!10勝を3年続けたからエース!みたいな思考をする人って世の中に一定数、存在すると思うんですよ。それが、スカウトやトレードの際に直接、選手を観てる人がそんな所に惑わされる事は無いと思うんですけど、最終決定する権限持った人があまり細かく野球の事知らなかったりすると、3割だから、2桁勝利だから〜と何となくの評価をしてしまってるケースがあると思うんですよね。そう考えると、そこの1勝ってデカイのかなと。

ヨシヲ
本質的には2桁勝利は、査定ではないんだと思う。29歳と30歳の差とか、12月31日と1月1日の差とか、いうほどない差の一つなんだと思う。ただ、プロ野球選手って、集客力も価値だと思うんだよね。二桁勝利の◯◯が登板だから観に行こうとか。コンテンツとして、3年に1回くらい2桁勝利を12年やるより、12年間9勝の人の方が集客力ありそうだし。9勝まで行ったら、観たいじゃん?

アロス
そうなんです。1つの指標に過ぎないんです。

ヨシヲ
よく分かってない人でも言えるポイントって、それはそれで価値があるんじゃない?

アロス
この話みたいに、何となく通例として示されてるから〜くらいな事柄に従ってしまう人って一定数いると思いませんか?惰性で動いてるみたいな。

ヨシヲ
惰性というよりも、マーケティングじゃない?新規のお客さんに対して、導入部分が明らかになってるっていう。

アロス
名球会なんかもそうですよね。そういう宣伝、ブランド化しちゃう事で価値が生まれる。仮に、199勝、1999本安打で現役終えたとしても素晴らしい選手である事には変わりないですし。

ヨシヲ
そこは、素晴らしい選手って評価じゃなくて、一定の基準を超えただけなんだよね。それは、現役の選手にとってもモチベーションに繋がる話だと思うから悪いわけではないと思うけど。

アロス
そこまでの数字を出すにはプロで15〜20年やらなきゃ出せないので、優秀な選手ではあると思います。数値の1つや2つの違いってのは目安、指標に過ぎないとは思いますけど。それでも、3割、10勝にそれ以上の価値感覚を刷り込まれてる人は一定数居ると思います。
で、話をしたかったのは、そういう通例、目安はただそれだけに過ぎないですし、全てではない。そこに、本質的な意味があるのか考えもせずに従ってしまう人はどんな思考なのかな?って。

ヨシヲ
何も知らない状態から入る時って、分かりやすい方がいいじゃん?まず、ルール覚えた。次が打率。で、人間関係とか加齢とかあって、セイバーメトリクスになってって、徐々に深くなって行くんじゃないの?そもそも、何であれ本質的な意味を考えずに受け入れてる人の方が多いんじゃない?

アロス
指標、目安があった方が何かを覚える際には解り易くて良い、集団を動かす際に混乱しにくい、などのメリットはありますよね。
球場に入る際に荷物検査、チケット確認のlaneが2つずつあるとして、どちらかが空いてるのに前の人が並んでる方にならんだままの人がほぼ毎回居るんですよね。なので、僕はスイスイ空いてる方に進んで入れるので助かるんですけど。あれって何でなのかな?ってずっと疑問だったんですよ。

ヨシヲ
そんなに慌てて入る必要がないって思ってるんじゃないの?ディズニーランドみたいに、並ぶところからレジャーみたいな。空いてる方に行ってキレる人がいるなら頭おかしいと思うけど。そもそも運営は何でフォーク型にしないの?

アロス
そうなってるし、コチラが空いてます!と毎回、係員が声掛けてるんですよね。

ヨシヲ
じゃ、やっぱり並びたいんじゃない?そもそも野球観戦にそんなに真剣じゃないっていう。

アロス
球場の入り口で、人が並んでるんだから間違いではないだろう〜的な選択をしてるんだろうな、と。

ヨシヲ
あんまり慣れてないんじゃないの?

アロス
平日に15000〜2万人来るとして、初回の人って極僅かだと思うんですよね。リピーターが大半だとは思うんです。それで、その状況なんで毎回何で?と思ってたんですが、そういう人達は大勢が居る方に並ぶ、って選択をあまり考えずにしてるんじゃないのかな?って。

ヨシヲ
前提として、野球にそんなに興味ないけど見に行ってるってことなんじゃない?ディズニーランド好きな人が、ベストな周り方とか、昼食はこの時間とか、パレードのスポットはこことか言うじゃん?普通の人はそこまで調べずに行くけど、好きな人から見たら、もっと調べてもっと楽しめって言うんじゃないの?アロスは、ディズニーランド行く時も調べる方?

アロス
行かないですけど、行くんなら調べますよね。効率良く回るために。

ヨシヲ
そこじゃない?効率よく回るために割いた時間と、当日割く時間を天秤にかけて判断するんじゃない?4時間かけて調べて、1時間効率良くまわれた時に、どう判断するかって言う。

アロス
効率良く周るか?に関してはそうだと思いますけど、入場の話は目の届く範囲に空いてるlaneがあって、係員が手を上げて、声出して誘導してるんですよ。それでも毎回、取り敢えず人の並んでる後ろに付いてしまう習性と言うか無意識の選択をしてると思ったんです。

ヨシヲ
無意識の選択かもしれないね。ただ、係員の話を聞いてないんじゃないかな、とも思う。有益性を感じてないんじゃないか、っていう。

アロス
僕が他に行く会場、サッカー、コンサートなんかだと野球よりそういう比率は少ないんですよね。ほぼ無いんじゃないかな。年齢層がそういう層なのかな?とも。自分で考える事を放棄してる層が。

ヨシヲ
なるほどね。客層的に話聞かないってことか、年齢的にってことか。考えてることを放棄してるってよりも、自分のやり方を信じてるんじゃない?

アロス
僕の偏見かもなんですが、他の催しと比べて野球に通ってる人って、惰性と言うか何となく行ってる人が多い印象なんですよね。

ヨシヲ
習慣?町内会の祭りみたいな感覚?

アロス
習慣、パターン化するのは意志力を消耗しないので、効率的な面もあるとは思うんですが、定期的に精査しないと何のためにやってるのか分からなくなったりすると思いませんか?その時、その時の局面で本当に必要なの?など。

ヨシヲ
俺はバランスだと思うんだよね。仕事が目まぐるしく変わってる状況に日々対処してる人が、野球には惰性でもいいんじゃないかと。全生活から惰性がなくなるのは大変でしょ。

アロス
野球にだけなら良いとは思いますけどね。全般的にそういう思考パターンの方が多いのかな?って。出塁率、OPSなどより選手を測るのに有効な指標があっても、打率、本塁打、打点だけで何となく語っちゃうなど。

アロス
例えばスーパーのレジに並ぶ際に、どの列に並ぶか選ぶ基準て何ですか?

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