ポジティブがもてはやされてますよね。
前向きに、とか。
周りのものすべてに感謝して、とか。
ポジティブに生きれば、人生楽しいよ!みたいな。
でも、ポジティブって何でしょうね。
前向きに、後ろを振り返らない感じがポジティブなんでしょうかね。
そもそも、ポジティブは1種類しかないのでしょうか。
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ポジティブには3種類ある?
1つ目は、ただただポジティブ。
何とかなるさに代表される精神構造です。
とにかく前向きに、明日は明日の風が吹くやつです。
胃潰瘍だけど、そのうち良くなるよ、とか。
DVだけど、いつか彼も変わるよ、とかですね。
2つ目は、良い材料をたくさん見つけてくる感じのポジティブです。
現状の良いところにフォーカスをして、だから大丈夫と思うポジティブです。
ここを見たら、幸せでしょ、ってやつです。
胃潰瘍になったけど、胃がんよりましだよね、とか。
DVだけど、優しいところもあるの、とかです。
内容にもよりますが、リフレーミングとかする時は、これを使うのかな、と思います。
そして3つめのポジティブ。
今回の主題はこれです。
悪いところを見つけて、それを解決できるから大丈夫というポジティブです。
胃潰瘍だから、薬を飲めば楽になるよ、とか。
DVだけど、離婚して裁判所の命令が出て、ボディーガードも雇ったから大丈夫、とか。
悪いことを自覚して、解決に繋げられるから大丈夫、と考えるので
ポジティブの見分け方
今持っているポジティブがどれかを判断するの「は、簡単な方法があります。
1つ目のポジティブは、うまくいかなかった時に、「運が悪かった」で片付けます。
うまくいった時も「運がよかった」、「能力が自分にある」と言った、ざっくりとした分析しかできません。
しかも自分自身はそのイベントに対して基本的には何もアプローチしていないことが多いため、客観的に適切な感覚は生まれにくいのではないか、と思います。
ひどい人になると、うまくいかなかったのは全部人のせいにしたりします。
時期が悪かったとか、世間が悪かったとか。
だから、次は大丈夫、また挑戦しよう。
そんなのは1つめのポジティブ。
悪い訳ではないし、このポジティブが必要な場面もあるけど、これだけでは成長はあまり見込めないですよね。
2つ目のポジティブは、うまく行った時に、「やっぱり思った通りだ」、と思いがちです。
そして逆に上手くいかなかった時は、人のせいに、または、今回うまくいかなかったのはたまたまだ、と言いがちです。
リアクションは1つめのポジティブとほとんど同じですね。
強いて言えば、自分以外との因果関係を強く意識するかもしれません。
3つめのポジティブは、うまくいったときの感情的な感想はそんなにないでしょう。
よかったな、くらいのものです。
しかし、うまくいかなかったときの感想は、具体的なものが多いです。
と言うのも、うまくいかないところを見つけて、それがクリアできればうまくいく、という根拠によるポジティブです。
うまくいかなかった時は、その「ネガティブな面の解決が十分でなかった」か、「他のネガティブな要素が見つけられなかった」か、のどちらかしか答えがありません。
そのためうまくいかなかった原因は、自らの認知機能か、解決能力か、どちらか、または両方が原因になることが分かっているので、検証しようと感じることが多いです。
実際には、1つ目のポジティブも、2つ目のポジティブも本質的に同じことです。
自分が何かをしなくても何とかなると思っているところです。または、問題に対して、解決に動こうという気がない、または弱いです。
3つめのポジティブだけが、うまくいくために努力をしようと考えている、と言えます。
僕は、ポジティブは心構えの話ではないと思うのです。
方法論だと思うのです。
でも、ポジティブを心構えだと考えると、望んだ結果に近づいていくことは難しいのではないか、と思うのです。
ネガティブ3つ
翻って、ネガティブについて考えてみましょう。
視点は少し違いますが、ポジティブと一緒です。
1つ目のネガティブ、ただただ人生に絶望する感じです。
不幸を背負って生きていくんだとか。
俺は何をやってもだめだ、とか。
根拠のないところで絶望したり、自分で何かを変えようという意思が持てないタイプです。
2つ目のネガティブは、「何か」さえ良ければもっとうまくいくのにという感じです。
お金さえあれば、とか。
もっと頭が良ければ、とか。
家が金持ちなら、とか。
高校受験に失敗しなければ、とか。
大学受験に失敗しなければ、とか。
特に、過去の1点に執着して、その後の人生が全部狂ったとかいうタイプはここに入ります。
3つ目は、2つ目のタイプの続きです。
ここさえよければ、と言うポイントがあるけど、改善しようというところまで考えられたタイプです。
お金さえあればなら、お金を稼ぐ方法を考える。
頭が良くなりたければ勉強する。
でもできない。という場合もあります。
時間がないから、お金がないから、とか。
そこで止まっちゃうと、2つめのネガティブです。
つまり、3つ目のネガティブでうまくいかないのは、エネルギーが足りないとか、やり方が見つからないとか、2つ目までのネガティブとはちょっと違います。
エネルギーがあって、やり方が見つかれば3つ目のネガティブは解決するのです。
思う、考えるところで止まるのがこのネガティブです。
動き始めることができれば、それはネガティブではないですよね。
まとめ
結局、ポジティブもネガティブも一緒です。
解決につながるための思考まで行けば、ポジティブもネガティブもなくなります。
イベントや、事件、人生に翻弄されて、動けなくなるから、ポジティブかネガティブに気持ちが寄っていきます。
不安定な心は、容易にポジティブとネガティブの間を振り子のように行ったり来たりしてしまいます。
見方を変えれば、過程にフォーカスすると、振り子のように精神は乱されます。
ただただ結果のみにフォーカスすれば、精神は乱されません。
でも、人間そんなに割り切れないですよね。
結果を見ていたつもりが、いつの間にか過程に夢中になってしまうこと、ありませんか。
利益を上げることが望む結果なのに、売上に振り回されたり。
好きな人と付き合いたいのに、不特定多数にモテようとしたり。
まっすぐに結果を認識することが難しいから、瞑想してしまうのだろうと思います。
だからきっと自分を見つめるために、ネガティブノートとか書くんだよね。
そういったことをうまくこなせて、外に出ない程度にコントロールができるようになると、サイボーグだとか、メカだとか、デジタルすぎると指摘されたりはするのだけれども。
人間味がないってね。
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